日本史の勉強法−政治史
2011年04月23日
3番右〜7番ページの学習法
通年授業では初回の講義で「学習法」のプリントを配布していますが、もう少し丁寧にここで説明します。学習法はさまざまあって、どれが正解とは言えないのですが、本気で早慶上智をめざす人は、単なるチェックペン勉強からは脱却してください。赤シートで用語を隠してチェックするやり方には、短所が非常に多いからです。くわしくはこちらの記事をどうぞ。
さて、これが復習のしかたの一つです。
(1)ノートの清書をしながらストーリーをしゃべる
(2)『日本史でるとこ攻略法』のゴロを覚える
・他にも関連性のあるところを見つけたら、わしづかんで覚える
ex.稲目−馬子−蝦夷−入鹿
庚午年籍−庚寅年籍
(3)清書ノートを眺めてしゃべりながら用語を覚える
・ノートだけを見つめて用語を黒ボールペンでなぐり書き
(4)行を気にしなくてすむよう大きめの紙に復元(色ペンは使わない)
a.大枠を書く
b.天皇の名前をアバウトに書き入れる
c.権力者の名前を書き込む
d.ゴロやわしづかんで覚えた用語を書き込む
e.すき間を埋めていく
f.まだ埋まっていないすき間を、ストーリーを思い出しながら埋める
(5)復元できなかったところをノートにチェック
・付箋を貼る or 後で消せるマーカーでチェック
(6)問題を解く
・入試問題を利用したもので、解説が出題率にそって書かれているものを解く。実はその条件に合うものはなかなか市販されておりません。ワセヨビ生には別冊の演習問題を、河合塾生には『日本史事始』をお勧めします。
(7)過去問を解く
・第一志望の大学の過去問から、既習範囲の問題を探し出して、そこだけ解く。正解率を記録しておく。8割正解できていなければアウト!
ノート復元については、すでに偉人たちがたくさん書いてくださっています。偉人たちの遺言がここにまとめられていますので、ごらんください。
できるだけ早い時期に情報をつかみ、より効率の良い学習法を取り入れていくことが、難関大合格への近道です。
さて、これが復習のしかたの一つです。
(1)ノートの清書をしながらストーリーをしゃべる
(2)『日本史でるとこ攻略法』のゴロを覚える
・他にも関連性のあるところを見つけたら、わしづかんで覚える
ex.稲目−馬子−蝦夷−入鹿
庚午年籍−庚寅年籍
(3)清書ノートを眺めてしゃべりながら用語を覚える
・ノートだけを見つめて用語を黒ボールペンでなぐり書き
(4)行を気にしなくてすむよう大きめの紙に復元(色ペンは使わない)
a.大枠を書く
b.天皇の名前をアバウトに書き入れる
c.権力者の名前を書き込む
d.ゴロやわしづかんで覚えた用語を書き込む
e.すき間を埋めていく
f.まだ埋まっていないすき間を、ストーリーを思い出しながら埋める
(5)復元できなかったところをノートにチェック
・付箋を貼る or 後で消せるマーカーでチェック
(6)問題を解く
・入試問題を利用したもので、解説が出題率にそって書かれているものを解く。実はその条件に合うものはなかなか市販されておりません。ワセヨビ生には別冊の演習問題を、河合塾生には『日本史事始』をお勧めします。
(7)過去問を解く
・第一志望の大学の過去問から、既習範囲の問題を探し出して、そこだけ解く。正解率を記録しておく。8割正解できていなければアウト!
ノート復元については、すでに偉人たちがたくさん書いてくださっています。偉人たちの遺言がここにまとめられていますので、ごらんください。
できるだけ早い時期に情報をつかみ、より効率の良い学習法を取り入れていくことが、難関大合格への近道です。
2010年12月21日
沖縄・北海道史って出るんですか?
沖縄・北海道史を通年授業で扱わない理由は2つあります。
一つは、各時代に沖縄・北海道の様子を挟んでいくと、
話がぶつ切りになって、流れがたどりづらくなるためです。
もう一つは、時間が足りないためです。
文化史や史料と同じように、通史から外せるものは外して、
講習などの別の機会に扱おうというわけです。
さて、その沖縄・北海道史についての質問をいただきました。
<Mさん>
夜分遅くに失礼します。河合塾南浦和校で通年授業を受けていたMというものです。質問があり、メールをさせていただきました。早稲田では琉球の歴史が出ると先生はおっしゃっていましたが、蝦夷地の歴史などは出題されるのでしょうか?また、蝦夷地や琉球などの歴史に対する具体的な対策がありましたら、ご教示いただけると幸いです。(聞くだけ日本史のアラカルトの購入も考えましたが、値段が高く、なかなか手がだせません…)自分が未熟にも単に聞き逃しただけかもしれませんが、よろしくお願いいたします。ご多忙のところ大変申し訳ございません。
<石黒>
もちろん出ます。というより、
沖縄・北海道史を特別視すること自体が間違っているのです。
多数の大学で出題されていますから。
念のために言うと、早稲田では女性史も出ますよ。
そして残念ながら手軽な対策はありません。
教科書のあちこちに書かれている沖縄・北海道史ネタを、
拾い読みするくらいでしょうか。
もしかしたら××(編注:伏せさせていただきます)テキストのどこかに、
まとめがあったかもしれませんが、
例によって情報に過不足があるでしょうね。
いろんな大学の赤本を片っ端からめくって、
沖縄・北海道史が出ている問題を解きまくるのも手ですが、
時間がかかるのが難点です。
<Mさん>
やはり、そうなのですか。過去問を解いていても法政などMARCHの問題などで沖縄の歴史がでている事がありました…。とりあえず時間の許す限り沖縄、北海道の問題を過去問から探しだし片っ端から解いていきたいと思います。その際に、出た問題を記録し覚えるというやり方は使わない方がよいでしょうか?
<石黒>
いや、そうした方がいいと思いますが、
そもそも沖縄史全体の整理ができていないと、
その記録さえうまくできないように思います。
教科書を拾い読みするのが先でしょうね。
冒頭にある話と似たようなことは、地図・グラフ問題にも言えます。
そして、沖縄・北海道史は早稲田大や法政大はもちろん、
○○大でも、△△大でも、□□大でも、とてもハズせません。
地図問題なら、今年の立教大ではこんな感じで出されています。
derutoko.com では、沖縄・北海道史・女性史、地図・グラフ問題は、
『でる日講義−アラカルト−』で講義しています。
一つは、各時代に沖縄・北海道の様子を挟んでいくと、
話がぶつ切りになって、流れがたどりづらくなるためです。
もう一つは、時間が足りないためです。
文化史や史料と同じように、通史から外せるものは外して、
講習などの別の機会に扱おうというわけです。
さて、その沖縄・北海道史についての質問をいただきました。
<Mさん>
夜分遅くに失礼します。河合塾南浦和校で通年授業を受けていたMというものです。質問があり、メールをさせていただきました。早稲田では琉球の歴史が出ると先生はおっしゃっていましたが、蝦夷地の歴史などは出題されるのでしょうか?また、蝦夷地や琉球などの歴史に対する具体的な対策がありましたら、ご教示いただけると幸いです。(聞くだけ日本史のアラカルトの購入も考えましたが、値段が高く、なかなか手がだせません…)自分が未熟にも単に聞き逃しただけかもしれませんが、よろしくお願いいたします。ご多忙のところ大変申し訳ございません。
<石黒>
もちろん出ます。というより、
沖縄・北海道史を特別視すること自体が間違っているのです。
多数の大学で出題されていますから。
念のために言うと、早稲田では女性史も出ますよ。
そして残念ながら手軽な対策はありません。
教科書のあちこちに書かれている沖縄・北海道史ネタを、
拾い読みするくらいでしょうか。
もしかしたら××(編注:伏せさせていただきます)テキストのどこかに、
まとめがあったかもしれませんが、
例によって情報に過不足があるでしょうね。
いろんな大学の赤本を片っ端からめくって、
沖縄・北海道史が出ている問題を解きまくるのも手ですが、
時間がかかるのが難点です。
<Mさん>
やはり、そうなのですか。過去問を解いていても法政などMARCHの問題などで沖縄の歴史がでている事がありました…。とりあえず時間の許す限り沖縄、北海道の問題を過去問から探しだし片っ端から解いていきたいと思います。その際に、出た問題を記録し覚えるというやり方は使わない方がよいでしょうか?
<石黒>
いや、そうした方がいいと思いますが、
そもそも沖縄史全体の整理ができていないと、
その記録さえうまくできないように思います。
教科書を拾い読みするのが先でしょうね。
冒頭にある話と似たようなことは、地図・グラフ問題にも言えます。
そして、沖縄・北海道史は早稲田大や法政大はもちろん、
○○大でも、△△大でも、□□大でも、とてもハズせません。
地図問題なら、今年の立教大ではこんな感じで出されています。
derutoko.com では、沖縄・北海道史・女性史、地図・グラフ問題は、
『でる日講義−アラカルト−』で講義しています。
2010年12月20日
問題集の解説はノートに足すべきですか?
発声法・発話法のトレーニングを受けたせいで、
『MARCH学習院あるあるチェック』の音声を、
収録し直したくなったわけですが、
やはり6大学分すべてを録り直すというのは大変な作業でした。
映像がなくても耳で聴くだけでわかる説明にするため、
収録しながらも台本を書き直しているのです。
今週は新スタッフも加わることになっており、
総動員態勢で音声編集に挑む予定です。
さて、『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』について、
こんな質問を受けました。
<さん>
こんにちは、ワセヨビのXです。質問があってメールさせていただきました。(中略)それと、ノート復習が少し効率よくできるようになってきました。移動時間に脳内復元をしてる一方で、2日で四十面をノートみながら早口でしゃべってみました。するとノートの色々な箇所が有機的に結びついてきて感動しました。私は凡人なので、ノートを通して頭いい人たちの脳内整理を体験出来て楽しかったです(笑)本題ですが、先日購入した本当に欲しかった日本史近現代(想像通り完璧な問題集でした)の、解説で赤字やラインになってない部分で、知らないことで、自分の突出すべき分野の情報くらいは、ノートに書き込む勢いで覚えたほうがいいのでしょうか?(日本勧業銀行は第一銀行と合併、渋沢の東京ガスなど)他の黒字のなかにも先生がしゃべった内容やでるとこプラスで追加した要項が結構見られますが、「授業で先生が捨てたってことはほとんど出ないのか?」と思い気になりました。
<石黒>
順調に学習が進んでいるようで何よりです。
さて『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』の解説ですが、
なんとも難しいですね。
たとえば東京瓦斯は、今となっては放ってしまってかまわない内容です。
でも、第一勧業銀行は覚えた方がいいです。
もっとも第一勧銀は、冬期講習の経済史の中に出てきます。
というわけで、何もかもを書き写すのはどうかと思います。
臨機応変に対応してみてください。
『MARCH学習院あるあるチェック』の音声を、
収録し直したくなったわけですが、
やはり6大学分すべてを録り直すというのは大変な作業でした。
映像がなくても耳で聴くだけでわかる説明にするため、
収録しながらも台本を書き直しているのです。
今週は新スタッフも加わることになっており、
総動員態勢で音声編集に挑む予定です。
さて、『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』について、
こんな質問を受けました。
<さん>
こんにちは、ワセヨビのXです。質問があってメールさせていただきました。(中略)それと、ノート復習が少し効率よくできるようになってきました。移動時間に脳内復元をしてる一方で、2日で四十面をノートみながら早口でしゃべってみました。するとノートの色々な箇所が有機的に結びついてきて感動しました。私は凡人なので、ノートを通して頭いい人たちの脳内整理を体験出来て楽しかったです(笑)本題ですが、先日購入した本当に欲しかった日本史近現代(想像通り完璧な問題集でした)の、解説で赤字やラインになってない部分で、知らないことで、自分の突出すべき分野の情報くらいは、ノートに書き込む勢いで覚えたほうがいいのでしょうか?(日本勧業銀行は第一銀行と合併、渋沢の東京ガスなど)他の黒字のなかにも先生がしゃべった内容やでるとこプラスで追加した要項が結構見られますが、「授業で先生が捨てたってことはほとんど出ないのか?」と思い気になりました。
<石黒>
順調に学習が進んでいるようで何よりです。
さて『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』の解説ですが、
なんとも難しいですね。
たとえば東京瓦斯は、今となっては放ってしまってかまわない内容です。
でも、第一勧業銀行は覚えた方がいいです。
もっとも第一勧銀は、冬期講習の経済史の中に出てきます。
というわけで、何もかもを書き写すのはどうかと思います。
臨機応変に対応してみてください。
2010年12月07日
上智を受験するのに戦後史をナメているとは!
情報に疎いことの恐ろしさを昨日書いたばかりですが、
入試の実態を知らない受験生はゴマンといるようです。
こんなメールをいただきました。
<Xさん>
こんにちは。Xです。通年授業では、1年間お世話になりました。また、冬期、直前講習ではよろしくお願いします。先日、時間の関係で相談できなかったことがあったので、メールをすることにしました。受験校として、上智大の法学部・法律学科を考えているのですが、最後の授業で、上智大の戦後の難しさを知り、心配になりました。文化史、細かい年代には気を配っていたのですが、戦後に関しては、赤本でも触れていなかったのと、法律学科ではあまり出題されていない、という点で気付きませんでした。でも、もし出題されたら…上智に関しては、特定の学部・学科にこだわった対策では太刀打ちできないのでは…と思い始めました。あと、過去問が一冊に2年分しか掲載されていないので、なかなか過去問もできず、いまいち傾向がつかめません。そこで、上智大CMを購入しようと考えているのですが、今の時期にやるとなると、全部を十分にできるか不安です。上智大CMの使い方や受験校のバランスが無謀ではないか等、アドバイスをいただければありがたいです。ちなみに残りの受験校は(中略)です。よろしくお願いします。
<石黒>
まず上智大法学部ですが、戦後史はバンバン出されていますよ。
授業でも言ったように2年分の過去問だけでは、
ほとんど傾向は読み取れないでしょう。
「あまり出題されていない」というのは、
一体何を根拠に言っているのか驚くほどです。
少なくとも10年分くらいは調べて言うべきでしょう。
そもそも学部による傾向の違いはほとんどないので、
法学部だけで何か言うこと自体がナンセンスです。
単なる甘えじゃありませんか?
なので「特定の学部・学科にこだわった対策……」というのも、
何を今さら言っているのかと思いました。
そして「甘え」と言えば、『上智対策コンプリート・ミッション』を、
「今の時期にやるとなると、全部を十分にできるか不安」
というのも同じです。
ブログでも以前書いたことがあるのですが、
1月に入ってから普通に問題集を15冊こなした人がいましたよ。
さすがにそのペースはどうかと思いますが、
まだこれからでもいくつもの問題集に取り組むものです。
たとえば『あるある正誤問題』を、
センター試験1週間前に購入する人もよくいます。
これまた授業で何度も話しましたが、最後まであがく人、
つまり「ラストスパート」がきく人じゃないと大成しないのです。
修羅場を乗りこえる力がなければ社会人として仕事はできません。
『上智対策コンプリート・ミッション』の使い方は、
普通に解くだけです。
やり直しもしたくなるでしょう。
受験校のバランスは良いと思いますが、
日大や専修大でナメることなく確実に合格してください。
ふと思いたって『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』を
見てみたところ、戦後のところでは、
上智大の問題をたくさん使用していました。
各問題の出典がはっきり書いてある問題集を利用すると、
こういうときオトクですよね?
信じられないことに大学名が書いてない問題集ってあるんですよ。
それでも大手出版社の問題集だったり、
例によって「早稲田」とか名前が付いていると、
受験生は飛びつくようですが……。
逆にそうした「売り方」にこだわらなかったせいか、
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』は、
すでに絶版となってしまいました。
書店はもちろん、amazon でも在庫はなくなっており、
唯一新品を入手できるのは、今や derutoko.com だけです。
他の derutoko.com 教材とあわせてご注文の場合は、
送料は無料となります。
『日本史事始』とあわせて使えば、
全時代の問題を解けるのでお勧めです。
入試の実態を知らない受験生はゴマンといるようです。
こんなメールをいただきました。
<Xさん>
こんにちは。Xです。通年授業では、1年間お世話になりました。また、冬期、直前講習ではよろしくお願いします。先日、時間の関係で相談できなかったことがあったので、メールをすることにしました。受験校として、上智大の法学部・法律学科を考えているのですが、最後の授業で、上智大の戦後の難しさを知り、心配になりました。文化史、細かい年代には気を配っていたのですが、戦後に関しては、赤本でも触れていなかったのと、法律学科ではあまり出題されていない、という点で気付きませんでした。でも、もし出題されたら…上智に関しては、特定の学部・学科にこだわった対策では太刀打ちできないのでは…と思い始めました。あと、過去問が一冊に2年分しか掲載されていないので、なかなか過去問もできず、いまいち傾向がつかめません。そこで、上智大CMを購入しようと考えているのですが、今の時期にやるとなると、全部を十分にできるか不安です。上智大CMの使い方や受験校のバランスが無謀ではないか等、アドバイスをいただければありがたいです。ちなみに残りの受験校は(中略)です。よろしくお願いします。
<石黒>
まず上智大法学部ですが、戦後史はバンバン出されていますよ。
授業でも言ったように2年分の過去問だけでは、
ほとんど傾向は読み取れないでしょう。
「あまり出題されていない」というのは、
一体何を根拠に言っているのか驚くほどです。
少なくとも10年分くらいは調べて言うべきでしょう。
そもそも学部による傾向の違いはほとんどないので、
法学部だけで何か言うこと自体がナンセンスです。
単なる甘えじゃありませんか?
なので「特定の学部・学科にこだわった対策……」というのも、
何を今さら言っているのかと思いました。
そして「甘え」と言えば、『上智対策コンプリート・ミッション』を、
「今の時期にやるとなると、全部を十分にできるか不安」
というのも同じです。
ブログでも以前書いたことがあるのですが、
1月に入ってから普通に問題集を15冊こなした人がいましたよ。
さすがにそのペースはどうかと思いますが、
まだこれからでもいくつもの問題集に取り組むものです。
たとえば『あるある正誤問題』を、
センター試験1週間前に購入する人もよくいます。
これまた授業で何度も話しましたが、最後まであがく人、
つまり「ラストスパート」がきく人じゃないと大成しないのです。
修羅場を乗りこえる力がなければ社会人として仕事はできません。
『上智対策コンプリート・ミッション』の使い方は、
普通に解くだけです。
やり直しもしたくなるでしょう。
受験校のバランスは良いと思いますが、
日大や専修大でナメることなく確実に合格してください。
ふと思いたって『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』を
見てみたところ、戦後のところでは、
上智大の問題をたくさん使用していました。
各問題の出典がはっきり書いてある問題集を利用すると、
こういうときオトクですよね?
信じられないことに大学名が書いてない問題集ってあるんですよ。
それでも大手出版社の問題集だったり、
例によって「早稲田」とか名前が付いていると、
受験生は飛びつくようですが……。
逆にそうした「売り方」にこだわらなかったせいか、
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』は、
すでに絶版となってしまいました。
書店はもちろん、amazon でも在庫はなくなっており、
唯一新品を入手できるのは、今や derutoko.com だけです。
他の derutoko.com 教材とあわせてご注文の場合は、
送料は無料となります。
『日本史事始』とあわせて使えば、
全時代の問題を解けるのでお勧めです。
2010年12月06日
井の中の情報弱者
先週の木曜日から、早くも通年授業の最終講となっています。
授業内容はもちろん戦後なわけですが、この範囲は、
高校や昨年通っていた予備校とかで、軽んじられていたからなのか、
その重要さがわかっていない受講生の多い部分です。
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』を
持っている人なら、そのページ配分を見てみてください。
なんと問題部分188ページ中の36ページが戦後史です。
文化史問題を除いたページ数で言うと、
戦後史だけで20%ものページがあてられているのです。
ノーマーク用語の数も異常に多いです。
今や、あの本を出版してから10年経っていますから、
その後の戦後史まで出るようになってしまっているのですが……。
こうした真実の出題データのない環境で学習していると、
本番で足下をすくわれることは言うまでもありません。
先日も、ある現役生が、
「これって入試に出てますか?」と、
某参考書のコピー(蛍光マーカーでチェック済み)を持ってきました。
ところが、全然出ない事柄だったのです。
聞いてみると「早稲田」と名の付く某参考書からのコピーでした。
ここではその書名は明かせませんが、
2〜3年前にもこの本を持ってきた人がいたのです。
残念ながら、めったに出題されないことばかりを
羅列している参考書でした。
何も知らない受験生なんかだと、
参考書のタイトルに「早稲田」と付いているだけで、
本当に早稲田対策の参考書だと思ってしまうのでしょう。
同業者としてはやりきれない気持ちになります。
質問主の彼は、授業後にもう一度僕のところにやってきました。
「買ってしまったんですけど、どうすればいいのでしょうか?」
と聞いてきたのです。
いや、どうするも何も、
入試に出ないものをやっている余裕なんて1分もありませんよ。
さっさと捨てて、入試に直結する学習をするべきです。
この話を読んで、自分の学習法が心配になった方が、
いるかもしれませんね。
独学のための学習法はこのブログでも紹介しています。
どうぞお読みください。
情弱(情報弱者)はイタイことになりますから。
さて、冬期講習までの復習については、
だいぶ前にこんな記事を書いていました。
通年授業が終わった人は、こちらをお読みください。
授業内容はもちろん戦後なわけですが、この範囲は、
高校や昨年通っていた予備校とかで、軽んじられていたからなのか、
その重要さがわかっていない受講生の多い部分です。
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』を
持っている人なら、そのページ配分を見てみてください。
なんと問題部分188ページ中の36ページが戦後史です。
文化史問題を除いたページ数で言うと、
戦後史だけで20%ものページがあてられているのです。
ノーマーク用語の数も異常に多いです。
今や、あの本を出版してから10年経っていますから、
その後の戦後史まで出るようになってしまっているのですが……。
こうした真実の出題データのない環境で学習していると、
本番で足下をすくわれることは言うまでもありません。
先日も、ある現役生が、
「これって入試に出てますか?」と、
某参考書のコピー(蛍光マーカーでチェック済み)を持ってきました。
ところが、全然出ない事柄だったのです。
聞いてみると「早稲田」と名の付く某参考書からのコピーでした。
ここではその書名は明かせませんが、
2〜3年前にもこの本を持ってきた人がいたのです。
残念ながら、めったに出題されないことばかりを
羅列している参考書でした。
何も知らない受験生なんかだと、
参考書のタイトルに「早稲田」と付いているだけで、
本当に早稲田対策の参考書だと思ってしまうのでしょう。
同業者としてはやりきれない気持ちになります。
質問主の彼は、授業後にもう一度僕のところにやってきました。
「買ってしまったんですけど、どうすればいいのでしょうか?」
と聞いてきたのです。
いや、どうするも何も、
入試に出ないものをやっている余裕なんて1分もありませんよ。
さっさと捨てて、入試に直結する学習をするべきです。
この話を読んで、自分の学習法が心配になった方が、
いるかもしれませんね。
独学のための学習法はこのブログでも紹介しています。
どうぞお読みください。
情弱(情報弱者)はイタイことになりますから。
さて、冬期講習までの復習については、
だいぶ前にこんな記事を書いていました。
通年授業が終わった人は、こちらをお読みください。
2010年11月24日
受験日本史かけ込み組
もう12月の足音が近づいてきましたね。
やるべきことをどんどんこなしているでしょうか。
先日、就職内定率が57%だという報道がありましたが、
就職の大変さにくらべれば、大学受験なんて全然ラクに見えてきます。
受験勉強ごときをこなせなかったら、
就職活動なんてできなくて当然なのではないでしょうか。
さて、これから受験日本史を奮起しようとしている方から、
質問メールをいただきました。
<Mさん>
はじめまして。質問がありましてお聞きしたいことがあります。自分は6月ごろに受験勉強を始めたのですが、体を壊して10月ごろから勉強を始めることになってしまいました。それで今まで英語と国語しかやってきておらず、日本史をおろそかにしてしまいました。それでふと本屋に立ち入ってみると本棚の目立たないところに石黒先生の読むだけ日本史と日本史でるとこ攻略という本を見つけました。正直この時間の無い中でどういう参考書を使ったらいいのかわからずにいました。自分は某予備校で英語と日本史は受講しているのですが日本史だけは受講していません。経済面でも厳しい為石黒先生のDVD講座の様なのはなかなか受けられません。法政大学を第一志望校にしていて諦めたくはありません。そこでこの読むだけ日本史(1)(2)と日本史でるとこ攻略だけで太刀打ちできますでしょうか。
<石黒>
用語的には、近現代部分の用語が、
『読むだけ日本史(2)』だけでは足りません。
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』をご利用ください。
また、文化史と史料問題対策もしなければなりませんね。
『どこでも史料問題』などをお勧めします。
ところで、肝心なことはそれらの教材で十分理解できたかどうかです。
正誤問題は理解度が浅いと解けません。
それを確かめるためには、
過去問を解いて試してみるしかありませんので、
学習の進み具合に合わせて、過去問を解いてみてください。
どちらにしてもすでに12月に入ろうとしていますから、
猛スピードでやらなければ間に合わないと思います。
ちなみに、同様の質問はたびたびいただいております。
たとえばこちらのブログ記事なども参考になるかと思います。
ピントはずれな勉強をしていてはMARCHレベルには到達しません。
健闘を祈ります。
やるべきことをどんどんこなしているでしょうか。
先日、就職内定率が57%だという報道がありましたが、
就職の大変さにくらべれば、大学受験なんて全然ラクに見えてきます。
受験勉強ごときをこなせなかったら、
就職活動なんてできなくて当然なのではないでしょうか。
さて、これから受験日本史を奮起しようとしている方から、
質問メールをいただきました。
<Mさん>
はじめまして。質問がありましてお聞きしたいことがあります。自分は6月ごろに受験勉強を始めたのですが、体を壊して10月ごろから勉強を始めることになってしまいました。それで今まで英語と国語しかやってきておらず、日本史をおろそかにしてしまいました。それでふと本屋に立ち入ってみると本棚の目立たないところに石黒先生の読むだけ日本史と日本史でるとこ攻略という本を見つけました。正直この時間の無い中でどういう参考書を使ったらいいのかわからずにいました。自分は某予備校で英語と日本史は受講しているのですが日本史だけは受講していません。経済面でも厳しい為石黒先生のDVD講座の様なのはなかなか受けられません。法政大学を第一志望校にしていて諦めたくはありません。そこでこの読むだけ日本史(1)(2)と日本史でるとこ攻略だけで太刀打ちできますでしょうか。
<石黒>
用語的には、近現代部分の用語が、
『読むだけ日本史(2)』だけでは足りません。
『受験生が本当にほしかった問題集 日本近現代史』をご利用ください。
また、文化史と史料問題対策もしなければなりませんね。
『どこでも史料問題』などをお勧めします。
ところで、肝心なことはそれらの教材で十分理解できたかどうかです。
正誤問題は理解度が浅いと解けません。
それを確かめるためには、
過去問を解いて試してみるしかありませんので、
学習の進み具合に合わせて、過去問を解いてみてください。
どちらにしてもすでに12月に入ろうとしていますから、
猛スピードでやらなければ間に合わないと思います。
ちなみに、同様の質問はたびたびいただいております。
たとえばこちらのブログ記事なども参考になるかと思います。
ピントはずれな勉強をしていてはMARCHレベルには到達しません。
健闘を祈ります。
2010年11月19日
近現代学習の醍醐味
金融恐慌や昭和恐慌のあたりは、
通年授業では情報の嵐のような状態になります。
細かい単語もさることながら、
何と何がどうつながっているのかを説明するため、
まくしたてざるを得ないのです。
あちこちが連動しているため、単純暗記が嫌いな人にとっては、
かなりおもしろい部分です。
こういう部分を楽しんで聴ける受験生がいます。
猛スピードでメモを取る人や、
ストーリーの展開ぶりに驚いたり納得しながら聴く人、
さらには二年目の受講生なんかだと、
先読みしながら聴いたりしているようです。
話すこちらも楽しんでいるわけですが、
こんなメッセージをいただきました。
<Yさん>
(前略)最近になってよく思うんですが、近現代は授業が進むにつれてどんどん密度が濃くなって大変だなあと思います。問題を解くと、繋がりの大切さを実感します。ところで、止めないとメモを全て書いちゃうっていう話には驚きました。僕も話を聞きながらメモするのをガンバっていたら、上を向いてても字が書けるようになっちゃいました。(そういう人が結構いるんですよね…)それでもやっぱりはやいので、僕の場合は話にその場で覚えるぐらいの勢いで食いつくのを重視して、メモはかなり断片的にして、後でそこからどれだけ内容を思い出せるか、というやり方にしてます。それで、わからなかったところや昭和恐慌みたいな難しいのは録音、という感じです。いつも録音や史料の音声なんかはかなり再生速度をあげて聞いてるので、授業は「おお、ゆっくりだ」ってなります。(それでも今週はめちゃめちゃはやく感じたんですが)ノートの完成も近づいて来たのでいっそう頑張りたいと思います!最後に、先生と僕の字がかなり似ていると思うんですがどうでしょうか。(編注:写メールにノートの画像がついていました。)
<石黒>
まず、メモの取り方はそれがもっとも良いと思います。
上を向きながら書けるとか、断片的なメモにとどめるとか。
しかも、音の再生速度を速めているのも良いと思います。
「速聴き」とでも言うのでしょうか、
慣れてしまえばできてしまうことみたいですね。
そして字ですが、確かにちょっと似ていますね。
僕自身もある人の字に影響を受けて、
四角い字を書くようになりました。
中学生の頃の話です。
ちなみに、授業で配布しているプリントの中には、
僕の影武者が書いたものがあります。
かなりそっくりに書くスタッフが二人いるのですよ。
どうしても近現代は情報量が多いので、
スピードが速くなるのです。
骨組みができていない人にとっては苦しいでしょうね。
夏前に「骨組みを作っておいてください」と、
さんざんお願いしていたのは、このためだったのです。
そういえば『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』の感想でも、
「早送りしているのかと思った」という感想がありましたね。
近現代は用語自体は聞き慣れたものが多いだろうからと考えて、
漢字を書くことなく、バンバンしゃべってしまえるのです。
みなさんも、書き勉強の割合が減ってきましたよね?
通年授業では情報の嵐のような状態になります。
細かい単語もさることながら、
何と何がどうつながっているのかを説明するため、
まくしたてざるを得ないのです。
あちこちが連動しているため、単純暗記が嫌いな人にとっては、
かなりおもしろい部分です。
こういう部分を楽しんで聴ける受験生がいます。
猛スピードでメモを取る人や、
ストーリーの展開ぶりに驚いたり納得しながら聴く人、
さらには二年目の受講生なんかだと、
先読みしながら聴いたりしているようです。
話すこちらも楽しんでいるわけですが、
こんなメッセージをいただきました。
<Yさん>
(前略)最近になってよく思うんですが、近現代は授業が進むにつれてどんどん密度が濃くなって大変だなあと思います。問題を解くと、繋がりの大切さを実感します。ところで、止めないとメモを全て書いちゃうっていう話には驚きました。僕も話を聞きながらメモするのをガンバっていたら、上を向いてても字が書けるようになっちゃいました。(そういう人が結構いるんですよね…)それでもやっぱりはやいので、僕の場合は話にその場で覚えるぐらいの勢いで食いつくのを重視して、メモはかなり断片的にして、後でそこからどれだけ内容を思い出せるか、というやり方にしてます。それで、わからなかったところや昭和恐慌みたいな難しいのは録音、という感じです。いつも録音や史料の音声なんかはかなり再生速度をあげて聞いてるので、授業は「おお、ゆっくりだ」ってなります。(それでも今週はめちゃめちゃはやく感じたんですが)ノートの完成も近づいて来たのでいっそう頑張りたいと思います!最後に、先生と僕の字がかなり似ていると思うんですがどうでしょうか。(編注:写メールにノートの画像がついていました。)
<石黒>
まず、メモの取り方はそれがもっとも良いと思います。
上を向きながら書けるとか、断片的なメモにとどめるとか。
しかも、音の再生速度を速めているのも良いと思います。
「速聴き」とでも言うのでしょうか、
慣れてしまえばできてしまうことみたいですね。
そして字ですが、確かにちょっと似ていますね。
僕自身もある人の字に影響を受けて、
四角い字を書くようになりました。
中学生の頃の話です。
ちなみに、授業で配布しているプリントの中には、
僕の影武者が書いたものがあります。
かなりそっくりに書くスタッフが二人いるのですよ。
どうしても近現代は情報量が多いので、
スピードが速くなるのです。
骨組みができていない人にとっては苦しいでしょうね。
夏前に「骨組みを作っておいてください」と、
さんざんお願いしていたのは、このためだったのです。
そういえば『でる日講義−経済・外交史(近現代)−』の感想でも、
「早送りしているのかと思った」という感想がありましたね。
近現代は用語自体は聞き慣れたものが多いだろうからと考えて、
漢字を書くことなく、バンバンしゃべってしまえるのです。
みなさんも、書き勉強の割合が減ってきましたよね?
2010年11月08日
丸暗記よりも大事なものがココにあります
先日、ワセヨビの高卒生からびっくりする話を聞きました。
某大手予備校で体験授業を受けたら「史料を暗唱させていました!」
と言うのです。
河合塾の現役生からも似たような話を聞いたばかりでした。
やはり同じその某予備校に冬期講習に行ったら、
「魏志倭人伝とか、長い文章を暗記しろって言ってました」
とのことでした。
そんな暇があったら、もっと別の勉強ができますよ?
そうすれば、入試の正解率なんてカンタンに上げられます。
遠回りしている受験生を見ると、
「近道はココにあるよー」と教えたくなります。
いやはや、それにしても世の中にはいろんな先生がいるものですね。
そして驚くのは、そんな授業でも疑問に思ったりせず、
素直に受けている十代の若者が存在することです。
自分が十代だったころの反抗期っぷりを思い出すと、
ちょっと信じられません。
いや、逆に、その先生のカリスマのなせる技ということでしょうか。
とすれば、もっと僕が見習う必要がありますね。
発声法・発話法の次に習得すべき分野かもしれません。
相当難しそうですが。
さて、そんな丸暗記よりお勧めしているのが、
ストーリーで理解し、理屈で次の流れを推測することです。
近現代では、内閣ごとの事績を、
ストーリーを思い出しながらたどってもらいたいものです。
それが十分にできるようになると、
ここにある「内閣チェックテスト」も全問正解ができるでしょう。
ちょうどそのことについて、質問メールがありました。
<Yさん>
早稲田予備校東京本校のYです!こんばんは。内閣プリントのことで石黒先生に質問したいことがあります。授業中,先生が伊藤博文から派生した出来事を述べた点を他の内閣でも出来るようにするためにはどおすればいいですか??
<石黒>
それは、授業で話したストーリーとともにノートを覚えるだけですよ。
後は、内閣プリントのわずかな用語から、
どれだけ連想して引きずり出せるか、ってことです。
『聴くだけ日本史−内閣編−』では、
法令名や事件名、条約名などから内閣を問うだけでなく、
その出題率や、答えの導き出し方、
さらには他のできごととの関連性なども説明しています。
付属の内閣シートが大変わかりやすくできています。
色分けはもちろん、印象に残したい年代を入れて、
関連するできごとを矢印で結んであります。
数え切れないほど試行しつづけてたどりついた形ですので、
その記憶効果は抜群です。
この教材で内閣別の整理をマスターして、
ぜひ、内閣や時期から難問を解く醍醐味を味わってください。
某大手予備校で体験授業を受けたら「史料を暗唱させていました!」
と言うのです。
河合塾の現役生からも似たような話を聞いたばかりでした。
やはり同じその某予備校に冬期講習に行ったら、
「魏志倭人伝とか、長い文章を暗記しろって言ってました」
とのことでした。
そんな暇があったら、もっと別の勉強ができますよ?
そうすれば、入試の正解率なんてカンタンに上げられます。
遠回りしている受験生を見ると、
「近道はココにあるよー」と教えたくなります。
いやはや、それにしても世の中にはいろんな先生がいるものですね。
そして驚くのは、そんな授業でも疑問に思ったりせず、
素直に受けている十代の若者が存在することです。
自分が十代だったころの反抗期っぷりを思い出すと、
ちょっと信じられません。
いや、逆に、その先生のカリスマのなせる技ということでしょうか。
とすれば、もっと僕が見習う必要がありますね。
発声法・発話法の次に習得すべき分野かもしれません。
相当難しそうですが。
さて、そんな丸暗記よりお勧めしているのが、
ストーリーで理解し、理屈で次の流れを推測することです。
近現代では、内閣ごとの事績を、
ストーリーを思い出しながらたどってもらいたいものです。
それが十分にできるようになると、
ここにある「内閣チェックテスト」も全問正解ができるでしょう。
ちょうどそのことについて、質問メールがありました。
<Yさん>
早稲田予備校東京本校のYです!こんばんは。内閣プリントのことで石黒先生に質問したいことがあります。授業中,先生が伊藤博文から派生した出来事を述べた点を他の内閣でも出来るようにするためにはどおすればいいですか??
<石黒>
それは、授業で話したストーリーとともにノートを覚えるだけですよ。
後は、内閣プリントのわずかな用語から、
どれだけ連想して引きずり出せるか、ってことです。
『聴くだけ日本史−内閣編−』では、
法令名や事件名、条約名などから内閣を問うだけでなく、
その出題率や、答えの導き出し方、
さらには他のできごととの関連性なども説明しています。
付属の内閣シートが大変わかりやすくできています。
色分けはもちろん、印象に残したい年代を入れて、
関連するできごとを矢印で結んであります。
数え切れないほど試行しつづけてたどりついた形ですので、
その記憶効果は抜群です。
この教材で内閣別の整理をマスターして、
ぜひ、内閣や時期から難問を解く醍醐味を味わってください。
2010年11月03日
あなたにとって「3」は何色ですか?
数字というのは、覚えるのが得意な人と苦手な人がいるようです。
僕自身は、並んだ数字の形を印象づけられることがあるので、
わりと得意な方だと思っています。
でも以前、親しくしていた人から聞いて目ウロコだった話があります。
幼稚園の時に使っていた、出席した日にハンコをおす手帳の、
1月〜12月の色と絵が、今でも頭に染みついているというのです!
だからその人の頭の中では、各数字に色があるわけです。
色で頭に残す方法は、もっともっと使ってもいいかもしれませんね。
って書いているうちに思い出しましたが、
僕は小中学生の頃、『サイボーグ009』というマンガが好きでした。
だから僕の場合は、001から009までの各登場人物と、
数字が結びついていそうです。
自然と覚える記憶法ってのは、もっと開発できるのかもしれません。
さて、その数字の覚え方について、質問メールをいただきました。
<Tさん>
石黒先生、こんばんは。前のページ復習してて7、11、13ページの年号が忘れやすい上に混ざって混乱しがちなんですが、先生はどうやって覚えているかを気になりました。よかったら教えてください。
<石黒>
7番ページのところはだいぶゴロを使いましたが、
11番や13番にある事件系の用語は、事件名のゴロがあるので、
事件名を順番に言えるようにした後は、
前の事件の「何年後」なのかだけ覚えました。
たとえば、梶原景時の乱がおこった1200年に、
3、2、8、34……と足していくわけです。
もっとも、今は、もう染みついてしまったので、
そんなことをしなくても反射的に年代は言えますが、
ちょっと心配になったときにだけ使っています。
……ってここまで書いて食い違っていたらいけませんが、
「年号」ではなく、「年代」覚えの話ですよね?
承和や昌泰、安和、明徳、応永などの年号、
すなわち事件名は、『日本史でるとこ攻略法』のゴロで覚えれば
いいのではないでしょうか。
僕自身は、並んだ数字の形を印象づけられることがあるので、
わりと得意な方だと思っています。
でも以前、親しくしていた人から聞いて目ウロコだった話があります。
幼稚園の時に使っていた、出席した日にハンコをおす手帳の、
1月〜12月の色と絵が、今でも頭に染みついているというのです!
だからその人の頭の中では、各数字に色があるわけです。
色で頭に残す方法は、もっともっと使ってもいいかもしれませんね。
って書いているうちに思い出しましたが、
僕は小中学生の頃、『サイボーグ009』というマンガが好きでした。
だから僕の場合は、001から009までの各登場人物と、
数字が結びついていそうです。
自然と覚える記憶法ってのは、もっと開発できるのかもしれません。
さて、その数字の覚え方について、質問メールをいただきました。
<Tさん>
石黒先生、こんばんは。前のページ復習してて7、11、13ページの年号が忘れやすい上に混ざって混乱しがちなんですが、先生はどうやって覚えているかを気になりました。よかったら教えてください。
<石黒>
7番ページのところはだいぶゴロを使いましたが、
11番や13番にある事件系の用語は、事件名のゴロがあるので、
事件名を順番に言えるようにした後は、
前の事件の「何年後」なのかだけ覚えました。
たとえば、梶原景時の乱がおこった1200年に、
3、2、8、34……と足していくわけです。
もっとも、今は、もう染みついてしまったので、
そんなことをしなくても反射的に年代は言えますが、
ちょっと心配になったときにだけ使っています。
……ってここまで書いて食い違っていたらいけませんが、
「年号」ではなく、「年代」覚えの話ですよね?
承和や昌泰、安和、明徳、応永などの年号、
すなわち事件名は、『日本史でるとこ攻略法』のゴロで覚えれば
いいのではないでしょうか。
2010年11月01日
耳で覚えて、勉強時間を短縮化!
derutoko.com では、『聴くだけ日本史』シリーズをはじめ、
音声で記憶に残すことに力を入れています。
史料のフレーズなども、音で耳になじませた方が早いのですよ。
そうしたところ、実際に耳で覚えることの効果を実感した方から、
メールをいただきました。
<Aさん>
こんばんは! ワセヨビのAです。近代はつながりがたくさんあって流れを復元するときに頭をすごく使っている感じがします! 内閣プリントとにらめっこしているのですが流れをいい終わるのにかなり時間がかかるうえに、忘れてた!ということもあってまだまだです…。先生の「どこでも史料問題」と「聞くだけ文化史」を4月くらいからちょこちょこ聞いていて、最近では無意識のうちに音で覚えていて解ける問題が増えてきました。でるとこ日本史の授業の「蹇蹇録」も無意識のうちに陸奥宗光の回想録って覚えていました。史料問題も「聞いたことある」で穴埋めができるようになってきました。始めたばかりのころは全然覚えられずもどかしく思っていたのですが、今は普通の音楽がうるさくて聞けなくなりました。やればできるって本当だなあと思いました。質問じゃなくてすみません。まだまだ全然だめなのでこれからも頑張ります。
<石黒>
「普通の音楽がうるさくて」というのは驚きました。
まあ、聴いているのがもったいないというのはありますね。
僕も日本語の歌詞の音楽は、どうしても耳がそっちに行ってしまうので、
聴かなくなりました。
それから内閣プリントを語り尽くすのは、
何度もやる必要はありませんよ。
なぜならスピードが速くなってくると、
しゃべること自体がまどろっこしくて時間がもったいないからです。
短時間でどんどん先に進むことが大切です。がんばってください。
ちなみに、ご存じかもしれませんが、
12月にまた「日本史道場」を開催します。
よろしかったらお越しください。
詳しくはでるとこサイトをごらんください。
耳で聞いたり、声に出してしゃべって覚えたものは、
条件反射的に思い出せるようになります。
鉄道員が指さし確認をするのも、確認しそびれるのを防ぐためです。
身体に覚え込ませてしまっているわけです。
だからこそ、一息にしゃべって覚えてしまえるようなところは、
とくにゴロあわせなど作る必要はないのですよ。
最近の授業で言えば、33番ページにある、
「教育・交通・産業・国防」とかですね。
こういうのは、見て書くだけの暗記法の人と、
しゃべり勉強している人とでは、習得しきるまでの時間に差が出ます。
難しい漢字もないわけですから、書く必要はまったくないですし。
さらに言えば、ここは選択問題しか出ないところでした。
勉強時間を短縮して、もっともっと高みを目指しましょう。
音声で記憶に残すことに力を入れています。
史料のフレーズなども、音で耳になじませた方が早いのですよ。
そうしたところ、実際に耳で覚えることの効果を実感した方から、
メールをいただきました。
<Aさん>
こんばんは! ワセヨビのAです。近代はつながりがたくさんあって流れを復元するときに頭をすごく使っている感じがします! 内閣プリントとにらめっこしているのですが流れをいい終わるのにかなり時間がかかるうえに、忘れてた!ということもあってまだまだです…。先生の「どこでも史料問題」と「聞くだけ文化史」を4月くらいからちょこちょこ聞いていて、最近では無意識のうちに音で覚えていて解ける問題が増えてきました。でるとこ日本史の授業の「蹇蹇録」も無意識のうちに陸奥宗光の回想録って覚えていました。史料問題も「聞いたことある」で穴埋めができるようになってきました。始めたばかりのころは全然覚えられずもどかしく思っていたのですが、今は普通の音楽がうるさくて聞けなくなりました。やればできるって本当だなあと思いました。質問じゃなくてすみません。まだまだ全然だめなのでこれからも頑張ります。
<石黒>
「普通の音楽がうるさくて」というのは驚きました。
まあ、聴いているのがもったいないというのはありますね。
僕も日本語の歌詞の音楽は、どうしても耳がそっちに行ってしまうので、
聴かなくなりました。
それから内閣プリントを語り尽くすのは、
何度もやる必要はありませんよ。
なぜならスピードが速くなってくると、
しゃべること自体がまどろっこしくて時間がもったいないからです。
短時間でどんどん先に進むことが大切です。がんばってください。
ちなみに、ご存じかもしれませんが、
12月にまた「日本史道場」を開催します。
よろしかったらお越しください。
詳しくはでるとこサイトをごらんください。
耳で聞いたり、声に出してしゃべって覚えたものは、
条件反射的に思い出せるようになります。
鉄道員が指さし確認をするのも、確認しそびれるのを防ぐためです。
身体に覚え込ませてしまっているわけです。
だからこそ、一息にしゃべって覚えてしまえるようなところは、
とくにゴロあわせなど作る必要はないのですよ。
最近の授業で言えば、33番ページにある、
「教育・交通・産業・国防」とかですね。
こういうのは、見て書くだけの暗記法の人と、
しゃべり勉強している人とでは、習得しきるまでの時間に差が出ます。
難しい漢字もないわけですから、書く必要はまったくないですし。
さらに言えば、ここは選択問題しか出ないところでした。
勉強時間を短縮して、もっともっと高みを目指しましょう。