2009年02月

2009年02月28日

予備校選びの相談

合格報告の一方で、残念な報告も届いています。
このブログでも何度も書いていますが、
敗因をきちんと分析するべきですね。
今日は、授業や教材を利用していなかった方からいただいた、
講座の相談メールを紹介します。

<Xさん>
はじめまして。 この度は予備校選びでご相談があり、メールをさせていただきました。私は××県の高3で受験生だったのですが、第一志望の慶應法学部に不合格になった現在、浪人しようと考えております。私は今まで石黒先生の教材はあまり使用してこなかったのですが、石黒先生のブログを拝見し大変感銘を受け、是非生の授業を受講させていただきたいと思いました。しかし、英語はすでに今年通う予備校をほぼ決めており、そこは早稲田予備校でも河合塾でもありません。そこで相談なのですが、早稲田予備校や河合塾に本科生として通わなくても日本史のみ単科で受講する、などということは出来ないのでしょうか?
お忙しいところだと思いますが、どうぞ返信よろしくお願い致します。

<石黒>
まず、河合塾ですが、
そもそも高卒生向けの授業は担当していないので、
受講はできません。
次に早稲田予備校ですが、
こちらは単科での受講でも可能かと思います。
ただし、東京本校だと他教科と合わせて受講する人だけで、
締切になってしまうかもしれません。
西船校でしたら大丈夫だと思います。
直接予備校にお問い合わせください。

<Xさん>
石黒先生、大変お忙しい中でわざわざお返事本当にありがとうございました。私は早慶の下位学部には合格しましたが、やはり自分の受験人生に悔いは残したくないので親に浪人させてもらうことにしました。そこで、早稲田予備校に確認したところ石黒先生の授業を受けられる、とのことだったので大変嬉しく思っております。生の授業でお会い出来ますのを楽しみにしています。



ワセヨビで日本史を単科受講することを考える人も、
いるみたいですね。
しかも、今年から川越・所沢・稲毛海岸校では、
DVDのみによる受講という選択肢も登場しました。
ズームアップして撮影するため、板書も読めるようです。

また、3月7日(土)には早稲田予備校東京本校で、
「早大日本史の検証」という無料講座があります。
最新の早稲田の問題にも触れますので、
来年度早稲田を考えている人はぜひどうぞ。
こうした講座を利用しないのは実にもったいないことです。

2009年02月27日

この時期に何をすべきか(3)

河合塾の藤沢現役館では2月半ばに体験講座がありました。
今年度は2年生の授業を持っていなかったせいか、
例年より受講者が少なかったため、
「今年は受験への意識が低いまま、4月を迎えてしまうかも……」
と不安がよぎりました。
しかし、受講後には何人か質問しにきた生徒がいて、
中にはすでにブログを読んでいる人もいました。
その一人からのメールを紹介します。

<Nさん>
今日河合塾藤沢校で先生の授業を体験したNです。実は体験授業の後に少し質問に伺ったのですが覚えて頂けてますでしょうか。先生の体験授業は本当に刺激的なものでした。ありがとうございました。早速私は読むだけ日本史,鯒磴い泙靴拭そこで質問なのですが、私の学校では近現代をやっているのですが高3の通常授業が始まるまで時間があるので文化史の映像授業をやってみたらどうかという先生のアドバイスをうけ、親にも了承を得たので買ってみようと思ったのですが、私は近現代を学校でやったとはいえ、あまりちゃんとやったとは言えません。 ほとんど忘れてしまった部分も多く、流れをつかんでいない部分もあります。 近現代と文化史の映像授業、どちらを優先させてやるべきでしょうか?また読むだけ日本史,鬚笋蠅弔鎚顕住砲箒畍渋紊留覗授業をやるより、やはり読むだけ日本史,鮟わらせてからの方がよいのでしょうか?また映像授業を買い、通常授業が始まる前に1度やったとき直接書き込んでしまっては、もう1度やろうとした時困るのでしょうか?長々と書いてしまって本当にすみません。お忙しいかと思いますがよろしくお願いします。

<石黒>
Nさん、覚えていますよ。
近現代と文化史とどちらを優先させてもかまいません。
肝心なのは早い時期に受験日本史の真実を知ること、
および開講までの2カ月間を無駄にしないことですから。
ただ、弱いところを優先すべきという原則で考えると、
未知の世界の文化史の方が良いでしょうね。
「受験の日本史ではここまでハイレベルなことが問われるのか!」
と驚くと思います。
到達すべきレベルを先に知っておくことは、
これからの受験勉強においては大変重要なことです。
ゴールも知らずに走り出すのは素人のすることです。
また『読むだけ日本史 は同時進行でやればよいでしょう。
これも受験の基本ですが、一つのことしかできないというのでは、
早慶レベルには到達しません。
ちなみに教材にはテキストは1種類しか入っていませんが、
プリントは予備のための1セットが付属するので、
直接書き込んでいけばいいです。
テキストはいちいちコピーを取るほどではないと思います。
検討してみてください。

2009年02月26日

この時期に何をすべきか(2)

映像教材の弱点としてあげられるものに、
「生授業じゃないと迫力に欠けて、モチベーションが維持できない」
というのがあります。
パソコンの画面から訴えかけるだけでは弱いのでしょうか?
悩ましい問題ですね。
この短所を克服すべく、映像授業の受講生に対しては、
教材を購入していただいた後もいろんなアプローチをしているのです。
それができるのが通販の良さでもあるわけですし。
たとえば、映像の中で正誤問題を出してメールで答えてもらったり、
こちらから教材の別の使い方を伝えるメールを送ったり、
追加問題を案内したり……。
決して安くない教材なので、十分使い倒してほしいのです。

そんな思いから、新しい企画を思いつきました。
『でる日講義−つながる近現代−』の付録として、
模試を付けることにしたのです。題して、

 個別アドバイス模試! です。

模試といってもどこかの会場で一斉にやるものではありません。
ある程度習得したところで、封印されている問題冊子を開けて、
自分で時間を計って解き、解答を送ってもらうだけです。
ただし、そこからがちょっと違います。
僕が小問ごとに解答者の間違いぶりを分析するのです。
選択問題の場合は、どのダミーを間違えて選んでしまったかで、
その人の弱点が浮かび上がってきます。
逆に言えば、あちこちに落とし穴があって、
どの落とし穴にハマったかで、
その人の弱点を分析できるように作問したのです。
その分析結果をもとに、解答者がどんな学習をすべきかを、
ひとりひとり個別にアドバイスしたいのです。

「またオタクなことを考えたなあ」と思われるかもしれませんね。
はい、心理テストはわりと好きな方です。
そのうえ分析好きなのは言うまでもありません。
毎月、月末を締切として、まとめて採点いたします。
この問題はすでに別の機会に実施したことがあり、
その時の試験の結果からある程度の判定もしたいと思います。
パワーアップした『でる日講義−つながる近現代−』に、
ご期待ください。
(携帯でご覧の方はこちらからどうぞ。)

derutoko at 11:27|Permalinkclip!derutoko.com 教材 

2009年02月25日

この時期に何をすべきか(1)

これから受験生となる方へのお知らせです。
予備校での授業が4月中旬もしくは下旬から始まる場合、
それまでの間に何をすべきかは考えていますか?
昨年までは、まず受験日本史の概要をつかむべきだと、
お勧めしていました。
このブログやサイトを読みあさって、
これからの一年を思いめぐらすわけです。
しかし、今はそれだけではもの足りないと考えるようになりました。
というのは、いくら読みあさった人でも、
実際に通年授業が始まると、
講義内容を習得しきれない人がいるからです。
頭で考えているだけではダメってことですね。
すぐさま実践した方がいいです。
ただ生授業が始まるのは、ワセヨビの現役生を除いて、
まだまだ先のことです。
でも、derutoko.com には映像教材があります。
お勧めは『でる日講義−つながる近現代−』と、
『でる日講義−とことん文化史−』です。
どちらも初心者でも取り組める授業内容となっています。
これらを観て問題まで解くことで、
石黒の授業はどの程度吸収すべきかがわかるはずです。
学校の授業に慣れていると、
授業を聴き取る水準が、浅くなってしまいがちなのです。
映像教材の良さは、問題演習をした際に、
「あれっ? 自分はこの辺りの理解が浅いぞ」
と気づいたときに、もう一度授業を受け直せるところです。
そうして十分習得した後、もう一度問題を解いてみると、
今度は正解できるわけです。
これを何度かくり返せば、

 どのレベルまで授業を聴き取るべきか

が、よく見えてくるわけです。
いずれ取り組まなければならない2つの課題を、
この時期にいち早くスタートさせることをお勧めします。

さて、明日は新教材「個別アドバイス模試」の案内です。

2009年02月24日

実家で骨休め?

実家に行く途中の新幹線では寝ていようと思ったのですが、
なんと座席の脇にコンセントの差し込み口が付いていました。
貧乏性の僕としてはこれを使わないなんて許せません。
さっそくパソコンを取り出して、早稲田入試の講評を書き終えました
ところで、ふと窓から外を見てみると、
えらい幅の広い川があったのです。
「これはもしや大井川か?」と思ったら、案の定そうでした。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言いますが、
確かに川幅は広くて大変そうでした。
でもわりと水位が低そうで、確かに歩いて渡れそうです。
これがどういうことかわからない人のために説明しますね。

江戸時代の大井川には、橋がかかっていないだけでなく、
渡るための船もありませんでした。
これは幕府に対して反乱を起こした大名が江戸に攻め込んでくる際に、
ここで足止めさせようとしたからです。
船もないってことは、水の中をじゃぶじゃぶ歩いて渡るか、
川越人足にかついでもらって渡るかしかありません。
これは面倒ですね。
雨で増水した時などはどうにも身動きが取れなくなって、
水位が下がるのを宿で待ち続けなければならなくなります。
川の両岸の金谷宿と島田宿はウハウハです。
そういえば島田宿は2000年の立教大で出題されていました。

というわけで、これから‘地獄のジンカ’ならぬ、
‘地獄のジッカ’です。
この年齢ともなると、
実家というのは決して骨休めの場ではなくなるんです……。
ホームシックになるので一泊で切り上げますが、
まさに参勤の気分です。

derutoko at 13:03|Permalinkclip!石黒の日々 

2009年02月23日

解答速報後日談

例年より易化しているとはいえ、
解答速報ならびに入試問題関連の諸業務は神経を遣う仕事でした。
今、そのほとんどが終わって、ようやくホッとしています。
明日は久しぶりに実家に帰るつもりです。

さて、かなり前からブログを読んでくださっている先生から、
メールをいただきました。
英語の先生なのに日本史も詳しいという奇特な方です。

<X先生>
石黒先生おひさしぶりです。連日の早大速報作成、並々ならぬ労力と存じます。早稲田(法)の割れる解答速報 の件は、ブログを見ている限り、だいぶ無礼で、知ったかな受験生からメールが来ていたみたいですが、石黒先生、大人の対応していて、すごいな〜と感服しています。私ならあの文面だと確実にブチきれています(^_^;),
早大は悪問の多さで有名で、過去には国語などでは大問1つ中の半分以上の解答が予備校・出版社で割れたこともあるくらいです。90年代の教育学部の英語では、a. b. c. d. の文のうち、正しいものをあるだけ選べ、という問題がほとんどだった時期もあり、もうこれは各校・各社の解答がメチャクチャになってました。ビミョウな選択肢が多すぎるので・・・。(後略)

<石黒>
メールをくださいまして、ありがとうございます。
早稲田大の解答速報では、各方面から様々な反響をいただき、
うれしいやら手こずるやらでした(笑)
英語でも「すべて選べ」問題があることは存じておりましたが、
それはひどいですね。(後略)



ところで、早稲田で一番難しかったのは人間科学部でした。
これからは「地獄のジンカ」と呼びましょうか。
その中に次の文を正誤判別させる問題がありました。

 通信使の行程は、釜山から対馬を経て、
 瀬戸内海の鞆浦などに立ち寄り、江戸に至るものであった。

消去法が使えないので、この文を完全に正誤判別しないといけません。
ハードルは「鞆浦(とものうら)」です。
「こんなのわかるかよ!」って叫びながら解いたわけですが、
なんとそこは、例のポニョのモデルとなった町だそうです。
これも一種の時事ネタってことなんでしょうか。
非常に悔しい思いをしました。

derutoko at 19:10|Permalinkclip!解答速報! 

2009年02月22日

早稲田大学解答速報−社会科学部−

お待たせいたしました。社会科学部の解答です。
犬量筍海砲弔い討蓮
作問者は井上馨の存在に気づいておらず、
黒田清隆だけを正解としていると思われます。
続きを読む

derutoko at 20:13|Permalinkclip!解答速報! 

本日の早大解答速報について

本日の社学の解答速報ですが、
問題の入手が遅れましたため、
解答をアップするのがいつもより遅くなりそうです。
ご了承ください。

derutoko at 18:32|Permalinkclip!お知らせ 

2009年02月21日

早稲田大学解答速報−商学部−

お待たせしました。商学部の解答です。

昨日の政治経済学部については、
大問[]の解答を、本日訂正させていただきました。
大変失礼いたしました。
続きを読む

derutoko at 20:48|Permalinkclip!解答速報! 

本日の早大解答速報について

本日は、高田馬場で16時半から無料体験講座があるため、
商学部の解答速報をアップするのは、
早くても21時ごろになるかと思います。
いつかの商学部のように問題が大量にあった場合は、
24時を回るかもしれません。
ご了承ください。

derutoko at 14:33|Permalinkclip!お知らせ 
石黒拡親
石黒拡親

愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。早稲田予備校・河合塾講師。
入試問題分析を20年続けてデータ化し、2万の用語の出題率を取っている。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。

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