2006年06月

2006年06月30日

収録担当スタッフより(4)

収録担当スタッフです。
今日は、本番中に使う“カンペ”を公開いたします。
スタジオには、以下のようなありとあらゆるカンペが用意されていて、
さらに、スタッフがホワイトボードに書いて掲げたりもします。

残り1分






「残り1分」

30秒オーバー






「30秒オーバー」

今回は、時間の制約を少なくして収録しているので、
あまり使っていませんが、
文化史の時には、12〜13分ときっちり決めていたので、
毎回登場していました。


字を大きく書いてください






「字を大きく書いてください」

字がはみ出ています。






「字がはみ出ています。」

カメラのアングルを固定しているため、
黒板のスペースも限られているんです。
ゆえに、こんなNGもありました。















再生ボタンをクリックしてご覧ください

カンペで「条」の字がはみ出していることに気付いたのですが、
ご自分にお厳しい先生は、撮り直しの道を選ばれました。
その場で書き直せば、OKなんですけどねぇ…。


お顔がカメラフレームから出ています。






「お顔がカメラフレームから出ています。」

これは、写真の立ち入り禁止ゾーンに立った時に出されます。

立ち入り禁止










赤いテープでバツが引いてあるところに立つと、
先生のお顔が画面の端でぶつ切りになってしまうんです。
また、教卓の足の1つに、何か巻かれているのが見えますが、
これは緩衝材です。
収録中に先生の足がぶつかってしまっても、
音が入らないようにするためです。
スタッフ陣も万全態勢というわけです。

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2006年06月29日

収録担当スタッフより(3)

収録担当スタッフです。
先日、卒業生のIさんから、こんなメールをいただきました。

<Iさん>
こんばんは、2年前に高3で1回だけ夏期講習で先生の授業を取りました、Iと申します。
(中略)
撮影スタッフのNGをみて先生の徹底ぶりはここまでなのか!と驚きを隠せませんでした。
いつもはやっぱこだわってるなぁ〜と思ってメールなどはしませんが、今回はしたくなってしまいました。
ぜひ先生の力の続く限りこのこだわりの授業は続けて下さい!!


まず、1回しか授業を受けたことのない方が、
今もブログを見に来てくださっているとは、大変うれしいことです。
ありがとうございます。
そして、以前にお届けしたNGから、
そこまで感じ取っていただけたのには、こちらこそ驚きました。
収録に使用した膨大なテープの山から、掘り出した甲斐がありました。

しかし、「撮影スタッフのNG」ではなく、
正しくは「石黒先生のNG」なんですけどねぇ。
これってもしかして、リクエストってことでしょうか…?
先生も「君のNGもちゃんと白状しなよ」とおっしゃるので、
今回は収録スタッフのNGをご紹介いたします。


1.物音を立ててしまう。
 例えば、収録用の時計です。

カメラ










 本番開始と同時に、デジタル時計を0時00分00秒にあわせて、
 写真の上の方に見えている通り、
 カメラの後ろの高い位置に置くんです。
 先生が講義中に、どのくらい時間が経過したかを確認するためです。
 ところが、そーっと置かないと「ガタン!」と倒してしまうんです。
 高い場所なんで難しいんですよ…。
 他にも、スタジオ内には3つも照明があったり、
 足がぶつかりそうな物がいろいろあって、危険が潜んでいるため、
 所々に緩衝材が貼り付けてあります。

2.トイレに行きたくなる。
 これは、正確に言えばNGではありません。
 撮影中にトイレをガマンしてそわそわしていたため、
 先生の気を散らしてしまったことがあります。
 申しわけありません。
 撮影の合間に行っておけばいいじゃんって思われるかもしれませんが、
 黒板を消したり、タイムシートを管理したり、
 テープをセットしたりしていて、
 トイレに行きそびれてしまうこともあるんですよ。
 撮影開始前も、30分前にはスタジオ入りしてセッティング、
 終了後も片付けや掃除など、移動手段は常に小走りです。

3.おなかが鳴る。
 上記のような状況ですので、そりゃあおなかも減ります。
 おなかが減れば、「グー」って鳴ります。
 えっ? 鳴りませんか?? おかしいなぁ。
 そういえば、現役生ってお夕飯の時間に授業があるから、
 同じ悩みを持ってる方もいますよね?
 授業中におなかが鳴らないウラワザがあれば、ぜひ教えてください。


次回は、撮影で使用している“カンペ”をご紹介します。

derutoko at 01:34|Permalinkclip!撮影日記 | derutoko.com 教材

2006年06月28日

『つな近』についての質問

河合塾のY君から『つな近』に関する質問メールが届きました。
非常にお答えしにくい質問で、悩まされます。

<Yさん>
自分は春期講習、サクセス講座と先生の授業を取っていたのですが、部活動で部長という立場上どうしても先生の授業を取れずに、結局通年授業を取れませんでした。今は結局、他の先生の授業を取っているのですが、やはり先生の授業を一度受けてしまうとどうしても物足りなく感じています。(中略)9月以降は今取っている他の先生の授業をやめ、友達の40面ノート+つな近を購入してやっていこうと考えたのですが(文化史は出る日講義を買う予定です)、つな近は土台作りの教材とのことなので、やはり足りない部分があったりして今取っている他の先生はやめずに続けるべきでしょうか?

<石黒>
Y君、こんにちは。
授業を評価していただいてありがとうございます。

さて、質問へのお答えですが、なかなか難しいですね。
『つな近』は確かに土台作りの講義のため、
その後の肉付けが不可欠です。
その方法は、ブログにも書いたとおり
 ・予備校での通年授業を受講する。
 ・『受験生本当にほしかった問題集 日本近現代史』を使って、
  ノーマーク用語やDランク用語をGETする。
 ・過去問を解く。
というのがあります。
ここで返答に困るのは、
Y君が受講している先生の授業が、
どういうレベルかがわからないからなんです。
授業内容が簡単すぎて肉付けにならないこともあるかもしれませんし、
細かかったとしても、ポイントがずれていたら何の意味もありません。
しかも、同じ校舎の他の先生の授業についてコメントするのは、
立場上、非常に難しいのです。

いつまでに決定しなければならないかで変わってきますが、
8月でも良いなら、
まず『つな近』を受講してみてから考えてはいかがでしょうか?
どちらにしろ、近現代の問題集を解くでしょうから、
すぐ『受験生が本当にほしかった問題集』にも手を出してみて、
その「ノーマーク用語」を教科書や用語集などを読んで、
自力でそれらをGETできそうかどうか考えてみてください。

「土台+肉付け」とうたっている以上、
どういう内容を肉付けしなければならないかを、
できるだけはっきりさせるべきだと考え、
付属するテキストでは、その辺りを詳しく書いてあります。
Y君の質問を聞いて、もっと充実させなければ……と思いました。
どうもありがとうございます。

2006年06月26日

『センター日本史B』が本屋に並ぶのは、いつ?

以前に紹介した
実教出版の『大学入試短期集中ゼミ センター日本史B』ですが、
あの直後に西船のS君から次のメールが届いていました。

<Sさん>
先生の新しいセンターの教材のことなんですが、ブログに出た後早速チャリで本屋にいったのですが発売されてませんでした。いつ頃発売されるんでしょうか?石黒マニア(男ですいませんm(__)m)としてはマニア魂が奮いたつっていうか(気味が悪くてすいません)…あるある正誤は持っているのですが、コンパクトになってるとのことなので、持ち運びに便利そうだし、歩きながらできそうなので、買いたいと思ってます。



いやいやS君、『あるある正誤問題』を持ってるなら、
買わない方がいいですよ。
あんまり大きな声では言えないんですが、
「あるある誤文」のところが使いやすいのは、
derutoko.comバージョンなんですから。

そして、出版社に問い合わせたところ、
7月20日前後に本屋さんに並ぶそうです。
僕の方はとっくに原稿は書き終わっていたのですが、
これはシリーズ物で、
他の科目と足並みを揃えないといけないんだそうです。
オトナの事情ってやつですね。
せっかく見に行ってくれたのにごめんなさい。
もうしばらくお待ちください。

しかし、市販の書籍というのは、原稿の完成から書店に並ぶまでに、
だいぶ日数がかかっちゃうんですよね。
4月に入稿したもう一つの一般書の方も、
イラストやら何やらでまだ編集中のようです。
一方、でるとこ教材の場合は、
原稿完成から発送まで1週間ちょっとしかかからないんですよ。
手印刷の場合は、原稿完成の日に即印刷ということもあったりします。
というわけで、
7月末頒布開始予定の『つな近』が遅れることはありませんので、
どうぞご安心ください。

derutoko at 19:24|Permalinkclip!お知らせ | derutoko.com 教材

2006年06月25日

やるならとことん撮影日記(14)

締切に追われている石黒です。

結局、予備校のテキストは1本だけ待ってもらって、まだ作っています。
早稲田予備校の『早慶難関大の日本史』です。
いや、トイレで用を足していたら、つい思いついちゃったんですよ。

毎年、テキストには40近い数の大問が入ってるんですが、
どうしても早稲田・慶應の問題が多くなってしまいます。
早慶大の過去問には、
一度は解いておいてもらいたい問題が多いんです。
でも、それだと、
MARCH学習院クラスを第一志望としている受講生に申しわけないなあ、
と常々感じていました。
そこで、テキストに「MARCH学習院セレクション」という章を設けて、
そこの問題は全部解答・解説プリントを別冊で用意してはどうか、
と思ったんです。
もちろん本編の方にもMARCH学習院の問題が入っていて、
授業で生解説する大問もあるんですが、
もっと多くの問題にあたれるようにしたわけです。

今年は、MARCH学習院志望の受講生にも、
やりがいのあるテキストに仕上がると思います。



そして、『つな近』です。
僕が原稿に追われている間に、
スタッフは余裕こいてNG集なんてアップしてますが、
僕の方は、演習問題をピックアップしてるところです。
半分くらいは選び終えているのですが、
また例によって無数の問題の中から探し出しているため、
きりがないのです。
こっちも当然、別冊解説を書かなければならないわけで、
現在、「解説地獄」におちいっています。

しかもこの演習問題とは別に、映像中にも問題が挟まれるんです。
静止画像の正誤問題を見て解いてもらい、
その答えをメールで送信すると、
解答・解説が送られてくるというシステムです。

「つな近ユーザー限定 でるとこ模試」もあるのに、
正誤問題まで出して受講者の理解度をチェックするという、
アフターフォローしまくりの教材になりそうです。

ところで、なぜ今回は予約受付を行うかというと、
どのくらいの数を用意しておくべきかを知りたいからです。
いやあ、小規模自費出版であるため、
CD−ROMの生産枚数はもちろん、
テキストや別冊解説の製本部数など、
読み間違えると大変なことになるんです。
derutoko.com も教材の数が増えてきたので、
在庫管理には手を焼いているんですよ。

というわけで、できるだけお早めにご注文いただけると幸いです。

derutoko at 02:28|Permalinkclip!撮影日記 | derutoko.com 教材

2006年06月23日

収録担当スタッフより(2)

こんにちは、収録担当スタッフです。
『でる日講義−つながる近現代−』のお申し込みですが、
7月1日から受付開始、と決定いたしました。
教材の発送は7月末からの見込みです。
詳しくは、でるとこサイトをご覧ください。

また、以前にちょっとだけお知らせした
“つな近ユーザー限定 でるとこ模試”の詳細も、
少しずつ固まってきています。
これは、7月中に『つな近』をお申し込みいただいた方限定の模試で、
10月上旬の日曜日の夜8時に、
オンラインで一斉に問題を解くものです。
試験の流れは、以下のような感じです。

 1.つな近をご購入されると、
   試験問題データのダウンロードURLがメールで届く。
 2.試験開始時刻にネット上に問題がアップされるので、
   時間内に問題を解いてメールで解答を送る。
 3.解答と解説が翌日にメールで届く。
 4.解説を読んで、
   理解が足りなかったところなどを復習するとともに、
   大正・昭和時代の学習水準の深さをつかむのに役立てる。
 5.後日、学習アドバイスがメールで届く。

最後の学習アドバイスについては、詳しい内容はまだ秘密です。
現在、スタッフの間でいろいろなアイディアが出ていて、
それらを煮詰めている最中です。
ご期待ください。


それでは、前回に引き続き、先生の奮闘ぶりをお送りいたします。















再生ボタンをクリックしてご覧ください

何が起こったのか、わかりませんよね。
ちょっと「カミカミだなあ」とも思いますが、先生に聞いてみたところ、
清浦奎吾の「奎吾」の字を、
スラスラ書いちゃったのがいけないそうです。
清浦奎吾は、漢字が難しいので要注意なんです。
「奎」を「圭」と書いてしまったり、
「吾」の字だって、「五」とか「悟」とまぎらわしいですよね。
このあたりを、
いつもみなさんに問いかけながら書くんだそうです。
このくらいでNGにしてしまう徹底ぶりが、
おわかりいただけたでしょうか。


つな近NG特集、次回もお楽しみに。

derutoko at 16:46|Permalinkclip!撮影日記 | derutoko.com 教材

2006年06月21日

収録担当スタッフより(1)

今日は、原稿締切に忙殺されている石黒先生に代わり、
収録担当スタッフが、“つな近”の撮影ウラ話をご紹介いたします。

撮影といえば、「NG」がつきものです。
よくテレビで「名珍場面NG集」とかやってますよね、あれです。
しかし、完璧主義の石黒先生には、NGなんて無縁です!
……と言いたいところですが、実際はたまにあります。
例えば、こんな感じです。















再生ボタンをクリックしてご覧ください


どこがNGなんだろうって思いませんか?
より良質な授業を追求しての「撮り直し」のようです。
さすがに、そこらへんのタレントの、
「すいませ〜ん、台本忘れちゃいましたぁ(;^_^A」
とはわけが違いますよね。


撮影ウラ話はまだまだ続きます。

derutoko at 13:20|Permalinkclip!撮影日記 | derutoko.com 教材

2006年06月16日

「揆」の字の中身って……

みなさん、大変申しわけありません。
一揆の「揆」の字を間違えていました。
「沃」の字の4画目は右から左に払うんですが、
「揆」の字の9画目は、左から右に引くようです。

揆







要するに「天」の字の上が短いバージョンというわけです。
「奏」という字も同じです。
僕は授業では「千」と「干」の字の区別を見やすくするため、
「千」の字は、大げさに1画目を斜めに書いています。
同じ理由で「揆」の字の9画目も斜めに書いていたのですが、
間違いでした。申しわけありません。

藤沢のY君からの指摘で気づきました。
Y君、どうもありがとう。

ちなみに、「揆」の字の右側を「発」って書くのは一番まずいです。

derutoko at 23:36|Permalinkclip!お知らせ 

2006年06月15日

自分の中の優先順位

昨日のエントリーを読んだおネエさまから、こんなメールが届きました。

  Blog読んだよ。
  よけい、テレビ買わせたくなった(笑)

このおネエさまは前に、
「そろそろ意地張らないでテレビ見ればいいのに」
と言っていた人です。
まあ、これは冗談でしょうけど、地方の受験生からも、

  サッカーの選手たちの細かなひとつのひとつのプレーに、
  感動や驚きがたくさんあります。

というご指摘をいただきました。
たしかにそうでしょうね。
テニスでもマラソンでも駆け引きがあっておもしろいのでしょう。
自分もそのスポーツをやるなどして、観る目を持っている人には、
たまらないおもしろさがあるのでしょう。
僕がオタクでひねった入試問題をおもしろがるように。

そしてまた、優先順位の問題でもあるでしょう。
自分にとってそれだけの時間を費やすべき対象かどうか、という。

僕の場合はこう思うことが多いのです。

  誰にでも、同じだけの時間しか与えられていないのだから、
  凡人の自分は、対象を絞り込まないと、
  人より秀でることはできないだろう。

あちこちいろんなものに手を出すと、
どれも中途半端に終わってしまうから、
捨てるものは潔く捨てて、得意分野に専念したいんです。

2歳から書道をやっていたので、それなりにうまかったのですが、
小学校5・6年生の頃、もっとうまい人がいました。
自分は何百枚も同じ文字を書けば、賞を取ることはできるけれど、
その筆にはのびやかさがないことに気づきました。

中学1年からギターを弾いていたので、それなりに上達したのですが、
高校・大学にはもっとうまい人がわんさといました。
自分は練習時間をすごくかければ弾けるようになるけれど、
先天的な音楽の才能はないことに気づきました。

同じような経験をいくつも重ねながら、気づきました。
自分はいろんなことを器用にこなす能力はあるけれど、
時間と労力をかけなければ、エキスパートにはなれないのだと。

いや何もエキスパートなんて目指さなければ、気楽なんですよ。
しかし、なぜか「やるならとことん」な気持ちも育っていたんです。
たとえば、気に入ったミュージシャンの曲は、
全部聴かなきゃ気がすまないし、
それぞれの曲のコードまでも知りたくなってしまう。
また、気に入った作家が見つかると、
その作家の本は手に入るかぎり全部読み尽くしてしまう。

そして、今の僕は大学受験の日本史に、全力を注ぎたいのです。
そのためにはたくさん時間が必要です。
いろんなものを捨ててまでも。
もちろん見方を変えれば、僕のことをこう言うこともできるでしょう。
単に新しいものにチャレンジするのを恐れているタイプ、と。
好奇心が旺盛な人って、
自分がよく知らない分野にもクビを突っ込みますよね?
たしかに僕も予備校講師以外にやりたいことはあります。
2年前はある分野の本をだいぶ読みました。
でもやっぱり今しばらくは、この仕事を最優先したいのです。
もっとエキスパートになれるかもしれないと思うからです。

そして、受験生はどうなんでしょう。
もちろん高い能力がある人なら、
勉強以外にもいろいろ手を出せるでしょう。
そういえば、6年前の浪人生F君はすごかったです。
彼は偏差値40から早稲田政経に受かったんですが、
なんと浪人中にネットビジネスも始めていました。
でも、こんな人めったにいませんよ。

僕は貧乏性なので、高い授業料を払ったからには、
そこに全力で取り組むものなんじゃないかと思うんです。
先週、ある受験生が校舎に相談に来ました。
彼は住み込みで1日に12〜14時間、週6日働いて、
大学に入るための学費を稼いでるんだそうです。
食事も十分に摂っていないのか、ガリガリにやせ細っていて、
あまりの逆境にうならされました。

さあ、みなさんの最も優先するものは何ですか?
こんなことを考えていたら、誕生日が終わっていました。



追記 いろんな締切が押し寄せてきたので、
   ブログはしばらく不定期更新になります。
   毎日見に来てくださっている方、ごめんなさい。

2006年06月14日

赤本は何年分解くべきか

河合塾の南浦和現役館では、出席カードというのがあって、
受講生が一人一人名前を書いて、講師が回収するのですが、
そこにメッセージを書く欄があるんです。
今日は2人ほど誕生日を祝ってくれている方がいて、びっくりしました。
どうもありがとうございます。

ところで、そのメッセージに、
「赤本は何年分くらい解くべきですか?」という質問がありました。
それはたくさん解くにこしたことはないんですが、
勉強全体のバランスを考える必要があります。
いくらたくさん過去問を解いたとしても、
それで合格できるわけではないんですから。
あたりまえのことですが、ほとんどの大学では、
過去に出されたことのない単語の方が多く出題されます。
同じ単語を何度もくり返し出題してくれる、
××大学や△△大学でも、やっぱりそうです。
それでも赤本をなぜ解かなきゃいけないかは、
過去の赤本関連エントリーをごらんください。
ここに一覧があります。

驚くことに、昨年度は、
1960年までさかのぼって過去問を解いた人がいました。
しかし、それでも彼女はその大学には合格できなかったのです。
やはり、難関大の場合は各教科をバランスよく得点すべきです。
弱点科目は克服してください。
そのために、日本史は効率よく勉強してほしいものです。
赤本も、決してたくさん解けばいいわけでもないのです。



ところで、話は全然変わるんですが、サッカー観戦って、
時間的にすごい効率悪い気がするのは僕だけですか?
90分のゲームの中で「おーっ!」って感動するのは何分あるんだろう?
一度もちゃんと観たことないんで、説得力ないですが、
「サポーター」なんてネーミングを聞くと、
観戦者をゲームに参加してる気分にさせるためだったりして……、
などと、首をかしげたくなってしまいます。
そもそも他人をサポートしてる暇があるなら、
自分のことサポートしろって気もしますけど。
とくに、受験生ね。

derutoko at 00:00|Permalinkclip!過去問・赤本 
石黒拡親
石黒拡親

愛知県出身。1990年、東京学芸大学教育学部卒業。早稲田予備校・河合塾講師。
入試問題分析を20年続けてデータ化し、2万の用語の出題率を取っている。
「ウソはったりのない、入試に直結する講義」を強くこころざし、受験生には「考える力をもってもらいたい」と強く願う。

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